【ダービー卿CT】プリンス重賞初Vへ
「ダービー卿CT・G3」(5日、中山)
初の重賞タイトル獲得へ、シャイニープリンスが1日、美浦Wで躍動した。横山典を背にラスト重点の内容で鋭く末脚を伸ばし、併走先着を決めて好調をアピール。なかなか突き抜けられずにいる現状に栗田博師は慎重な姿勢を見せるが、連対率10割を誇る中山のマイル戦で、前走(東風S2着)から斤量が1キロ減となるだけに好勝負は必至だ。
シャイニープリンスが待望の重賞ゲットに王手をかけた。
最終リハは横山典を背に美浦Wで併せ馬。6F地点で僚馬エクセリオン(8歳障害オープン)を3馬身追走。残り1Fで鞍上がゴーサインを送ると、パートナーとの差をアッという間に詰め、その勢いのまま一気にかわし去った。6F83秒9-39秒1-12秒4を記録して2馬身先着。
笑顔で戻ってきた鞍上は「見ての通り。とても良かったですよ」と出迎えた栗田博師に報告。その表情からも状態の良さがはっきりと感じ取れた。ところがトレーナーの評価は意外にも慎重だった。「動きは良かった。ただソコソコ来るけど、勝ち切れない競馬が続いてもどかしい気持ちはある。今回も胸を借りるつもり」と、チャレンジャー精神を崩さない。
それでも「思い切った競馬で結果を出したい」と本音もチラリ。手が届きそうで届かないタイトル奪取へ。あとは、前走に続くコンビとなる名手に全てを託す。