【天皇賞】キズナ順調でユタカ笑み
「天皇賞・春・G1」(5月3日、京都)
よもやの連敗を喫したものの、動き自体は変わらず軽快だ。大阪杯で2着に敗れたキズナだが、ターゲットの春盾に向けて調整は順調そのもの。22日、栗東CWで行われた1週前追い切りでは、武豊がまたがり好感触をつかんだ。
「2回使っているし、前走から間隔もあいていないので、あまりやり過ぎないように気をつけた。前走後も変わりない感じですね。順調にいってますよ」と名手は笑みをこぼす。単走、馬なりながら、それでいて時計は出る。6F81秒6-38秒4-12秒2。動きを見守りながら、ストップウオッチを押した佐々木師は「速いなあ!」と感嘆の声を上げる。「すごいリラックスしているし、息の入りもいい。毛ヅヤも“ビカビカ”やな」と、ピカピカを上回る表現で、状態の良さを強調した。
主戦も「何も気になることはないよ。あとはレースにいっての結果だね。3戦目で本来の走りができれば」と叩き3走目での変わり身を見込んだ。完全復活へもう“待ったなし”。昨年レース中の骨折で4着に敗れた一戦を勝つことで、負の連鎖を断ち切ってみせる。