【フローラS】フロレット余裕残し作戦
「フローラS・G2」(26日、東京)
トライアル仕様で権利を獲る。フロレットアレー陣営の狙いは明確だ。母ブルーミングアレーは10年のフローラS3着。何とか権利は獲ったが、押せ押せで使った疲労からか本番では7着に沈んだ。同じ轍(てつ)は踏みたくない。
22日の追い切りは小島茂師自らが騎乗し、美浦Wで4F54秒0-38秒7-12秒2。馬の気任せで最後だけ軽く気合をつけた。指揮官は「やり過ぎないように単走で。感じはいいですよ。使うごとに落ち着きが出てきた。体重は前走と同じくらいで出せると思う」と好感触をつかんだ。
ミモザ賞(2着)は先に抜け出し、勝ち馬の格好の目標された。2着とはいえ首差。昇級戦としては上々だろう。初騎乗の田辺は「競馬を見ていて分かってはいたが、ちょっと内にもたれたのが痛い」と次走への手応えを伝えたそうだ。
「母はカリカリする面があったし、無理をさせましたからね。余力残しで権利を獲れれば」とトレーナー。最低限の3着以内への自信を深めた。