【青葉賞】ミストラル史上初の兄弟制覇
「青葉賞・G2」(2日・東京)
1番人気のレーヴミストラルが大外から鋭い伸び脚で差し切りV。09年に制した半兄アプレザンレーヴと、レース史上初めての兄弟制覇を決め、3連勝でダービー(31日・東京)への優先出走権を獲得した。
とても初コンビとは思えないほど、川田は冷静だった。道中は中団から後方の位置取りになったが「どうしても前半は進んで行かないので、馬のリズムを重視した」と全く慌てなかった。エンジンをかけたのは直線に入ってから。それでも「早めに抜け出すとフワッとする面がある」と、追いだしをギリギリまで待ち、最後の最後に半馬身かわして勝利を決めた。
「権利(2着以内)は獲れると思っていたからな」と松田博師もサラリとしたものだ。来年2月で定年を迎える名伯楽にとって最後となる競馬の祭典。鞍上は「松田先生の最後のダービーに出走させることができて、ホッとしています」と安堵の笑みを浮かべた。
半姉レーヴディソールも10年の阪神JFをV。厩舎ゆかりの血統馬で初のダービー制覇を目指すが、指揮官に浮かれた様子はない。管理した00年Vのカーネギーダイアン(ダービー7着)は「2度の(東京までの)輸送がこたえた。そこを乗り越えられるように調整していきたい」と、大一番へ万全の態勢を敷く構えだ。