【関屋記念】ヤングマン古馬に力魅せる
「関屋記念・G3」(16日、新潟)
NHKマイルC6着の3歳馬ヤングマンパワーが古馬に初挑戦する。中間は美浦よりも涼しい函館で調整し、体調は万全だ。先週の小倉記念で3歳馬ベルーフが2着と善戦。越後路で重賞Vを決めて、世代レベルの高さをアピールする。
今こそ“若い力”を見せるときだ。今春のアーリントンCを制したヤングマンパワーが、古馬にアタックする。平塚助手は「まだこれからの馬だし、素質に体がついてきていない感じですね。成長の余地を残しています。この段階でどこまでやれるかですね」と腕試しの一戦と位置づける。
前走のNHKマイルCは6着。内を立ち回った馬が上位を占めたなか、終始外を回らされてのもので「うちのも、そんなに負けたわけじゃない」と悲観はしていない。13着のヤマカツエースが、次走の函館記念で3着、先週の小倉記念ではベルーフが2着と気を吐き、古馬相手に存在感を示した。
前走後は、放牧を挟んで7月22日に函館入り。涼しい気候も奏功してか、調整は想定通りに進んでいる。7月29日、6日と2週続けて主戦の松岡が騎乗し、Wで併せ馬を敢行。「順調だし、ジョッキーも“いい感触”と言っていました。心肺機能が優れていますね。仮に雨が降っても関係ないです。パワーがありますから」と言い切る。
デビューから全5戦で芝1600メートル戦を使われており「マイルは合っている。右回り、左回りは関係ないですよ。使っていたときより少し体は重いですが、輸送もあるし、ちょうど良くなると思います」と仕上がりに不安はない。古馬の壁を打ち破り、飛躍の秋へとつなげる。