【札幌記念】ハイブリッド上積み十分

 「札幌記念・G2」(23日、札幌)

 積み重ねてきた数字は、輝かしい実績の証しでもある。JRA・G1・13勝。現役で唯一のダービー2勝トレーナー・松田国師は、現在JRA通算499勝で、区切りの500勝にあと1勝。7月26日にレッドサバスが勝利してリーチをかけて以降、3週連続で足踏み状態が続いており、「近くまできましたが、なかなかたどり着けなくて…。近くて遠い感じですね」と語る。

 札幌記念には、函館記念2着のハギノハイブリッドを送り込む。久々を叩かれて、目に見えての上昇曲線を描いている。19日の最終リハでは、ゴール前で仕掛けた程度で5F69秒2-38秒9-12秒7で首差先着。「先週までと同じ相手(ルファルシオン=4歳1600万下)と併せていますが、手応えは明らかに良くなっています」と好感触だ。

 騎乗する福永も、あと4勝でJRA通算1800勝を達成する。「そうなんだ?まあ、2000勝ならともかくね」と自身の記録に関心は薄かったが、3戦ぶりのコンビとなるパートナーには力が入る。「相手は強くなるけど、乗りやすい馬だし、うまく立ち回れれば」と意欲的だ。

 勝てば14年京都新聞杯以来となる重賞2勝目。サマー2000シリーズも17ポイントでトップに立つ。「以前は口が切れるほど折り合いを心配していたけど、今はしっかりと攻め馬もできている。1回使った強みもありますから」と師も力が入る。数多くの名馬を輩出してきた札幌伝統の一戦。記録と記憶に残る勝利で、両メモリアルを彩る。

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