【セントライト記念】北島三郎「感動」
「セントライト記念・G2」(21日、中山)
ひと夏を越して確かな成長を見せつけた。演歌界の大御所・北島三郎の所有馬で、6番人気のキタサンブラックが直線早め先頭からそのまま粘りこみ快勝。重賞2勝目を飾り、ラスト1冠へ弾みをつけた。
北島三郎オーナー(名義は大野商事)はウイナーズサークルで「感動した。最高だね」と満面の笑みを見せた。直線の白熱した攻防では声を張り上げて応援。ゴールした瞬間、頭が真っ白になったが、徐々に実感がこみ上げてきたという。「きょうは今までで一番馬が良く見えた。夏を越してひと回り大きくなって、(プラス12キロでも)太って見えなかったんだ」と目を細めた。
次はクラシック最終戦・菊花賞。「一生に1回だけのチャンスだから」と12回目のG1挑戦で悲願の初Vへ意欲を見せる。春はG1を勝ったら歌うと宣言していたが、皐月賞3着、ダービー14着で夢はかなわず。「次こそ歌うよ!」。春に実現できなかった約束を京都のステージで果たす。