【秋華賞】ダーリン陣営は成長に自信

 「秋華賞・G1」(18日、京都)

 先週が3日間開催だったことに伴い、今週のトレセンは変則調教日程。113日は栗東が全休日、美浦は秋華賞出走馬など数頭が馬場入りした。一発ムードを漂わせるのは、全国リーディング首位を走る福永騎乗のディアマイダーリン。オークス11着以来のぶっつけでも、陣営は仕上がりの良さに手応えを抱く。中146日での“ロングシュートV”を決めれば、第1回の覇者ファビラスラフイン(96年)に次ぐ2位タイの記録となる。

 5月のオークス11着以来の実戦。ディアマイダーリンは当初、前哨戦のローズSを使って秋華賞に向かう予定だったが、爪をぶつけるアクシンデトが発生し2週間ほど馬場入りを休ませたため本番直行のローテを余儀なくされた。常識的に考えると不安は拭えないところ。だが、陣営に悲観の色は見られない。

 13日朝は美浦南の角馬場で20分程度、じっくり乗り運動。気配を確認した菊沢師は「1週前追い切りではしっかり負荷をかけているし、息遣いもいい感じになっている。休み明けになるが、今までとは全く違う。カイバもきっちり食べているからね」と好仕上がりをアピールする。「以前よりもトモの緩さが解消。気性的にも落ち着いてきたし、はっきりと成長がうかがえる」と笑顔でうなずいた。

 中146日でのロングシュートへ、心強い材料もある。先週終了時点で111勝を挙げて全国リーディングを独走する福永を、前走に続き鞍上に確保。同騎手は秋華賞こそ2着2回(05年ラインクラフト、08年ムードインディゴ)が最高だが、牝馬限定G1はオークスと阪神JFの各3勝を含めて計9勝。繊細な気性を操る技術にも定評のあるひとりだ。

 「馬体重も490キロ台(前走478キロ)。京都競馬場への輸送があるからちょうど良くなる。前走よりもいいレースができるでしょう」とトレーナー。春はフラワーC3着、フローラS2着と重賞での好走実績も十分。晩成型の父ハーツクライの血が、淀の大舞台で開花しても驚けない。

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