【府中牝馬S】リヴェール「バッチリ」
「府中牝馬S・G2」(17日、東京)
レッドリヴェールが14日、栗東坂路でリズミカルなフットワークを披露。秋の始動戦に向けて好ムードを漂わせた。心身の成長を、13年阪神JF以来のVで証明したいところだ。
ほぼ馬なりながら、状態の良さを示すには十分な最終リハだった。レッドリヴェールは渡辺技術調教師がまたがり、栗東坂路でバチスタ(3歳500万下)に0秒1先着。リズム良く四肢を回転させて4F54秒2-39秒0-12秒5をマークした。見届けた須貝師は「バッチリ。4F54秒ぐらいと思っていたから、予定通り。東京への輸送もあるし、このぐらいでいいよ」と納得の表情を浮かべた。
G1馬としての意地を見せたい一戦だ。13年阪神JF以降、勝ち星に恵まれず、時には大敗を喫する場面もあったものの、前走のクイーンSでは首差の2着と奮戦。「悔しい競馬だったけどね。精神的に以前よりも大人になった感じはあるし、引き続き馬の雰囲気はすごくいい」と指揮官は立ち直った姿に目を細める。
府中の舞台も問題ない。「きれいな馬場で走れるのはいい。もう1つ2つ重賞タイトルを獲らせてやりたい」。かつて、ハープスターと激闘を繰り広げた素質馬が、満を持して迎える秋の初戦。格の違いを見せつける。