【菊花賞】ブラック、距離の不安ナシ

 「菊花賞・G1」(25日、京都)

 秋初戦のセントライト記念をV。大型馬のキタサンブラックが、前哨戦を叩いて型通りの良化を見せている。前走時の馬体重(532キロ)は、メンバー中最重量。「前走を使ってからガラッと変わりました。体が締まってスッキリしてきたし、前回よりも明らかに見栄えがいいです」と辻田厩務員。馬格がある分だけ、叩いた上積みは大きい。

 この中間は攻め馬を強化。コースで長めを乗り込み、長距離戦に備えてきた。仕上げ人は「追い込みました。やり始めのころは疲れが出たけれど、今はもう大丈夫。20日の朝も坂路からCWを1周、予定のメニューをこなしました」と愛馬の姿を誇らしげに見上げた。

 距離を不安視する声も多いが、「ダービーはイレ込んで気持ちが入り過ぎた。スタミナはあると思うし、当日の落ち着きさえあれば」と克服に自信あり。デビュー以来、初めて“ホーム”で走る関西馬が、距離の壁を突破し、最後の1冠をつかみ取る。

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