【菊花賞】リアファル出来に不安なし
「菊花賞・G1」(25日、京都)
立ちはだかる試練に打ち勝ち、クラシック最終関門を突き破れるか。神戸新聞杯を制して、菊に名乗りを上げたリアファルは金曜朝、栗東坂路を1本という調整メニュー。音無師は「追い切り後もどうもないね。状態はいいよ」と出来に不安がないことを強調した。
ただ、22日に決まった枠順の話になると表情が一気に険しくなる。「基本的に(京都の)3000メートルは内枠が有利。6回もコーナーを回るんだから」と外枠に嘆き節。過去に88年スーパークリーク、96年ダンスインザダークが勝っている馬番だが、00年以降では3冠に挑戦したネオユニヴァースの3着(03年)があるだけで、あとは全て4着以下と結果は振るわない。特に近年は内枠有利の傾向が強くなっている。
さらに音無師の頭を悩ませるのが、外に逃げ宣言をしているスピリッツミノルが入ったこと。「ハナにはこだわらないので、行くならスッと行ってほしい。こすられるようだと…。まあなるようにしかならない。ルメールさんに一任するしかないよ」。頼みの綱は、やはりルメール・マジック。菊花賞は初騎乗(天皇賞・春は今年ラブリーデイで初参戦して8着)となるフランスの名手が、いかに淀の長丁場を乗り切るかが注目される。