【菊花賞】マッサビエル巻き返し狙う
「菊花賞・G1」(25日、京都)
たった1度の大敗で急落した評価に反発してみせる。4戦3勝、2着1回の実績を引っ提げて臨んだ前走の神戸新聞杯で、マッサビエルは2番人気に支持されながらも13着に敗退。初挑戦した重賞の壁に突き返された形だが、小笠師は「久々の実戦、スローペース、大外枠と厳しい条件が重なったから」とファイティングポーズを崩そうとしない。力負けではないことを大一番で証明するつもりだ。
休み明けを使って、状態は確実に上昇している。21日、栗東CWの追い切りはタンタアレグリアとの併せ馬で1馬身半遅れのフィニッシュだったが、自身が記録した5F64秒3は今週の一番時計。師は「たくましさを感じた。毛ヅヤがいいし、体調は申し分ない」と栗東滞在の効果を感じ取る。
決戦前々日の気配も良好だ。追い切りと同様にタンタアレグリアと一緒に馬場入りし、Eコースを2周のメニューを消化。「追い切り後もテンションは上がらず、体も増えている」と好調を伝える中尾助手は、「能力はある。その通りに走れれば一発があってもいい」と力を込めた。祖母は98、99年エリザベス女王杯連覇など、G1・5勝中3勝を京都で挙げたメジロドーベル。成長力と底力に富む血統背景も、激走を後押しする可能性は十分にある。