【アルテミスS】エンブレム3連勝初Vだ
「アルテミスS・G3」(31日、東京)
陣営のほれ込む逸材が重賞初Vへまっしぐらだ。新馬-アスター賞をともに完勝。底を見せていないメジャーエンブレムが、東京でそのポテンシャルをいかんなく発揮する。
デビュー前から抜群の動きを披露し「モノが違う」と高評価を得ていた一頭。パワフルな馬体は牝馬とは思えないほどだ。「こんな牝馬は見たことがないというくらい、しっかりした体をしている。なかなか巡り会えないよ」と田村師は思わず笑みを浮かべるほど、能力を買っている。
中間もきっちりとメニューを消化。「ここ2週の追い切りで、もう馬はできている。あとはオーバーワークにならないようにするだけ」と仕上がりはすこぶる良好。「ドボドボの馬場でもスイスイ走る。仮に渋っても問題はない。前走は中山だったが、間違いなく東京の方がいい」と不安材料は見当たらない。
「来年のオークス(5月22日・東京)が最終的な目標。ここで確実に賞金を加算しておきたい」と見据えるのは来春のクラシック。無傷の3連勝で初タイトルを獲得し、早々にG1出走への当確ランプをともす算段だ。