【みやこS】リバティー必勝準備完了
「みやこS・G3」(8日、京都)
欲しいのは“勝利”という2文字だけだ。春は毎日杯で2着と好戦、皐月賞(8着)までは駒を進めたものの、ダノンリバティは賞金不足でダービーの大舞台に立つことができなかった。今夏から砂の舞台へと照準を切り替え、レパードSで2着。古馬初対戦のBSN賞では勝利を収めたが、前走のシリウスSでも再び2着。重賞ではあと一歩のところで涙をのんだ。
「ずっと力んで走っていましたからね。もう少し道中で流れてくれれば良かったですが…」と中原助手は前走を振り返る。激しい気性をコントロールできなかったうえに、勝負どころで押し出されるような形になり、勝ったアウォーディーに格好の目標にされた。
だが、厳しい流れになりながらも連を守ったようにやはり力はある。「あの状況で2着になったんですからね。それにレパードSでは砂をかぶって嫌がっていたのが、前走では大丈夫でしたから」と収穫もあった。
ここまでノンタイトル。次に控えるチャンピオンズCの優先出走権を得るためにも、ここは落とせない一戦だ。「秋はそこが目標ですから。それにここを勝てば来年のフェブラリーSへの出走も安泰になります。ええ、必勝態勢です」。一族にはヴァーミリアンを筆頭に砂の猛者が名を連ねる。ダート頂上決戦への切符を何としても手に入れる構えだ。