【競輪】武田競輪祭V2 GP連覇へ
「競輪祭・G1」(23日、小倉)
武田が競輪祭V2-。最終2角からまくった平原康多を、番手の武田豊樹(41)=茨城・88期・SS=がゴール前で差し切り、2012年以来2回目の競輪祭制覇を成し遂げた。武田のG1優勝は、6月の高松宮記念杯以来、今年2回目で通算7回目。2着に平原、3着には池田憲昭が入り、ラインで上位独占した。
王者はやはり強かった。今年の競輪王に輝いた武田。6月の高松宮記念杯を制した時と同様、絶大の信頼を寄せる平原の番手から、きっちりと抜け出した。平原が稲川にすくわれかけた場面もあったが、勝負への執念が結果につながった。
「平原君もきつかったと思うし、僕も脚が残っていなかった。最後は平原君の優勝だと思ったので、必死で2着に食らいついて行こうと思っていたが、(自分が)伸びて行きましたね」
昨年のKEIRINグランプリ(GP)覇者。「この1年間、自力選手としてGPのユニホームを着て走るのは重かった」と、王者として押し寄せる重圧との戦いもあった。それでも、今年はここまでG1・2勝、G3・5勝、全プロ選手権と優勝8回。存在感を示してきた。「思うように走れず、苦しい時期もあったけど、今までの経験を生かして練習に励んだ」。日々の積み重ねが後押しをしてくれた。
最高の形で「KEIRINグランプリ2015」(12月30日・京王閣)へ向かうことができる。「GP前のここが一番、大切だと思っていた。今年は関東にGPが来るし、関東の選手も3人いるので、何とかしたいですね。体調にも気をつけます」。平原、神山雄一郎とトリオで挑む大舞台。連覇へ向けて万全の態勢を整える。