【京都2歳S】ドレッド初戴冠
「京都2歳S・G3」(28日、京都)
名手がまたしても素質馬を栄冠に導いた。3番人気に推されたドレッドノータスが無傷2連勝で重賞初V。好発から道中はなだめながら2番手追走。ゴール前では力強く伸びて逃げ馬を頭差とらえた。「行きたがっていたけど、向正面からいい感じに。しぶとい脚を使いますね」。武豊が満足げな表情を浮かべた。
鞍上はデイリー杯2歳S(エアスピネル)、東スポ杯2歳S(スマートオーディン)に続き、JRA2歳重賞3週連続Vを達成。グレード制を導入した84年以降では初となる。「来年が楽しみだね。うれしい悩み。ジャニーズ事務所みたい」とタレントぞろいのお手馬に目尻を下げる。母ディアデラノビアとのコンビでも重賞制覇(05年フローラS)を決めているとあって、喜びはひとしおだ。
矢作師はファンタジーS(キャンディバローズ)に続く今年重賞4勝目。この日、東京で観戦した指揮官は「初戦は七、八分の出来。今回は調教で上積みを感じていたので、自分としては自信があった」と胸を張った。次走はホープフルS(12月27日・中山)を視野に入れる。「まだテンションの高さ、折り合いなどの課題はあるが、楽しみだね」。馬名の由来は“恐れ知らず”の意味を持つ大型恐竜。暮れの一番でも大暴れしてくれそうだ。