【有馬記念】ミルコ、サウンズVへ導く
「有馬記念・G1」(27日、中山)
波に乗る鞍上が未完の大器をVに導く。サウンズオブアースとコンビを組むM・デムーロはチャンピオンズC(サンビスタ)、チャレンジC(フルーキー)、そして先週の朝日杯FS(リオンディーズ)と3週連続重賞勝利中。巧みな手綱さばきでアッと言わせる。
絶好調のM・デムーロとコンビを組むサウンズオブアースがグランプリで大仕事を狙う。3歳春に2勝目を挙げて以降、白星からは遠ざかっている。それでも、昨年の菊花賞では銀メダル、2走前の京都大賞典ではラブリーデイと好勝負(2着)を演じたキャリアを持つ。かみ合えば、突き抜けるだけの力は秘めている。
前走のジャパンCでは道中不利がありながらも、勝ち馬に0秒3差の5着と健闘した。M・デムーロは「前走はペースが遅く、スムーズではなかった。中山自体は問題ないし、チャンスがあると思う」と好感触をつかんでいる。
全休日明けの22日朝は、栗東坂路で調整。ゆったりとしたペースで登坂(4F62秒3-14秒7)して、順調さを伝えた。以前よりも体質が強化。それに伴い回復が早くなり、しっかりと調教を積み重ねることができるようになった。消耗の少ない秋3走目で迎えるグランプリというのも強調材料だろう。