【中山金杯】エースが文句なしの快勝
「中山金杯・G3」(5日、中山)
JRAの開幕を飾る東西恒例のG3。中山では、明け4歳のヤマカツエースが直線で力強く抜け出し、前走の福島記念に続き重賞連勝を飾った。昨年のこのレースを制し、G1・2勝馬へと飛躍したラブリーデイと同じキングカメハメハ産駒。今後も中距離戦線で期待できそうだ。一方、京都で躍動したのはウインプリメーラ。16年ぶりの牝馬制覇を飾った6歳馬は、ヴィクトリアマイル(5月15日・東京)を最大目標に見据えて調整する。
明け4歳の有望株が最高のスタートを切った。ヤマカツエースが福島記念に続き重賞を連勝。今年の古馬中距離路線の主役候補に名乗りを上げた。
理想的なレース運びだった。逃げたマイネルフロストの1000メートル通過は62秒3。重賞とは思えないスローだったが、池添は5番手で折り合いに専念。3角から徐々にポジションを押し上げる。直線、右ムチが1発入ると末脚を伸ばした。
池添は昨年、ウインフルブルームで京都金杯を制した。「今年も金杯を勝つことができ、いいスタートが切れました。気分いいですね」と満面の笑み。「仕掛けが良かったと思うし、しっかり伸びてくれました」と完勝劇に大満足の様子だ。
前走から斤量が2キロ増えても全く問題にしなかった。折り合いも完璧なうえに正攻法の競馬で勝ったのだから文句なしだ。確かな成長を証明した一戦といえる。
池添兼師は「2キロ増もあっさり克服してくれた。尻の周りの肉がだいぶしっかりしてきた。この先は少し距離を延ばして行けたらと思う」と愛馬を頼もしげに見やった。
次走は未定だが、京都記念(2月14日・京都)も視野に入れて調整する。昨年、中山の開幕重賞を制したラブリーデイはその後、G1・2勝と大きな飛躍を遂げた。同じキングカメハメハ産駒のエースも後に続く。