【京都金杯】プリメーラ牡馬蹴散らしV
「京都金杯・G3」(5日、京都)
JRAの開幕を飾る東西恒例のG3。中山では、明け4歳のヤマカツエースが直線で力強く抜け出し、前走の福島記念に続き重賞連勝を飾った。昨年のこのレースを制し、G1・2勝馬へと飛躍したラブリーデイと同じキングカメハメハ産駒。今後も中距離戦線で期待できそうだ。一方、京都で躍動したのはウインプリメーラ。16年ぶりの牝馬制覇を飾った6歳馬は、ヴィクトリアマイル(5月15日・東京)を最大目標に見据えて調整する。
新春の淀で、見事に牡馬を蹴散らした。3番人気の6歳牝馬ウインプリメーラが、8度目の挑戦で念願の重賞初制覇。16年の開催初日に3勝と気を吐いた川田は「初騎乗でしたが、返し馬で良さを感じたし京都が得意なので楽しみにしていました。いいチャンスを頂けて、馬も結果を出してくれた。ありがたいです」とうなずいた。
重賞で掲示板に載ったケースはこれまで5回。もうワンパンチが足りなかった、昨年までの姿がうそのような快勝劇だ。道中はスッと3番手へ。「終始いい位置、いいリズムで運べて、手応え良く直線に向けた。何とかしのいで…と思った」。残り100メートルで力強く抜け出し、2着馬を半馬身差で振り切った。
大久保師は「言うことなしです」と人馬を絶賛する。今春で繁殖入りするプランもあったが「本当に元気で、しっかりとしてきたので」と年内現役続行を決めて臨んだ一戦。きっちりと結果を残し、思わず頬を緩ませた。
僚馬のダノンシャークは13年のこのレースで重賞初Vを飾り、翌秋のマイルCSでG1馬へ上り詰めた。「やっぱり気分がいい。いい流れだし、いいことがあるかもしれないですね」。00年キョウエイマーチ以来16年ぶりの牝馬制覇を飾り、春の最大目標はヴィクトリアマイル。充実期に入ったステイゴールド産駒がさらなる高みを目指す。