【シンザン記念】レジェンド鋭く伸びた
「シンザン記念・G3」(10日、京都)
今週も重賞ジャックといく。朝日杯FS(6着)で3着馬とは0秒1差だったツーエムレジェンドは、7日、栗東坂路を馬なりで1F12秒4と上々のフィニッシュ。好調キープを印象付けた。5日の中山金杯は父・池添兼雄師の管理するヤマカツエースが、息子・謙一の好騎乗に導かれ快勝。福島記念に続く連勝で3つ目のタイトルをゲットした。勢いは一番。強い絆で結ばれた親子鷹が、新春重賞2連勝を目指す。
朝日杯FS6着馬ツーエムレジェンドで挑む新春重賞2連勝へ向けて、「身内で重賞を勝つというのはうれしいもの。今回もチャンスがあるからね。面白いと思うよ」と池添兼師はニヤリと笑った。
1勝馬の身だが、G1で好走した素質馬だけに、今回のメンバーに入れば、むしろ実績では上位の存在。「3着馬とは差がなかった(0秒1差)からね。馬込みでも嫌がらないし、根性があるのがいいよ」と負けん気の強さをアピールした。
その反動もなく、調整自体もスムーズに運んだ。最終リハは栗東坂路で4F54秒7-38秒9-12秒4のタイムを計時。鋭い末脚を発揮した。指揮官は「いい動きだった。3日に(池添)謙一が乗って坂路で52秒2。出したことのない時計だったし、ここにきて良くなっている」と確実な成長ぶりを実感する。
2度目のコンビとなる池添も、「乗ったのは新馬戦(4着)以来だったけど、だいぶしっかりしていた。今回は抜けた馬がいないと思うし、G1の経験を生かせれば」と力が入る。「(中山)金杯を勝ったことで、気分良くレースに臨めますからね。今週も勝てるように頑張ります」ときっぱり。ツーエムならぬ“ツー・イケゾエ”が、今度は淀に舞台を移し、父子による2週連続重賞Vの伝説づくりに挑む。