【東海S】ジャルダン申し分なし
「東海S・G2」(24日、中京)
昨年のチャンピオンズCで4着に好走したロワジャルダンは20日、美浦Wの併せ馬で1馬身先着。丹念な乗り込みの成果で申し分ない気配を誇っている。陣営はフェブラリーS(2月21日・東京)への参戦に固執せず、春は確実な賞金加算を目指していく構え。まずはここで重賞2勝目を飾りたいところだ。
午前7時の馬場開場時には氷点下2度まで冷え込んだ美浦トレセン。約1時間後に南馬場へ登場したロワジャルダンは、入念にウオーミングアップしてからカウウェラ(6歳障害オープン)を伴ってWへ移動した。5Fで2馬身追走の形から直線は内へ進路を取る。気合をつけられると、地力が違うとばかりに1馬身先着を決めた。
時計自体は5F69秒1-39秒7-12秒8とあまり目立たないが、戸田師は「中京への輸送があるし、先週も結構やっているので」と冷静に説明する。「G1を使ったあとの割には疲れもなく順調。コンスタントに乗り込んでいる」と体調面に不安は感じられない。
長期休養を経て昨年2月に復帰すると、とんとん拍子に4勝を記録。みやこSで待望のタイトルを獲得し、続く前走のチャンピオンズCでも小差4着に奮闘した。G1でも互角に戦えることを実証してみせたが、フェブラリーS参戦に対するこだわりはないという。
「芝ならレースはたくさんあるが、ダートは油断していると除外になる。どこでも出られるように(今年の)前半戦は手堅く賞金を加算していかないと。地道にG2、G3を使っていきたい」
陣営が春の最大目標に見据えるのは帝王賞(6月29日・大井)。首尾良くJRA代表馬に選ばれるように、まずは今回の一戦をきっちりものにしたい。「暮れにチャンピオンズC(12月4日・中京)で勝ち負けできるように、今年の初戦をしっかりとね」。夢が膨らむ走りを期待している。