【南関東競馬】ラヴィソン重賞初制覇
「船橋記念・S3」(20日、船橋)
3番人気のイセノラヴィソンが3番手から直線で伸びて、重賞初制覇を成し遂げた。2着は4番手から伸びたアルゴリズム、3着には逃げたワールドエンドが入った。2番手で進んだ1番人気のルックスザットキルは、道中で鼻出血を発症して10着に終わった。
デビューから36戦目で重賞初挑戦となった6歳牝馬のイセノラヴィソンが、大仕事を成し遂げた。「軽量(51キロ)だから、積極的な競馬で一発を狙っていました」と殊勲の若武者・笹川翼は表彰台で満面の笑みを浮かべた。
鞍上は戦前のシミュレーション通りに道中を追走。「速い2頭(ワールドエンド、ルックスザットキル)がいるので、イメージ通りの3番手で」。3角手前から追い通しになりながらも、同じく直線で伸びたアルゴリズムとの追い比べを制した。
管理する佐藤厚師も2006年6月の開業から初めての重賞制覇。「ほっとしました。この馬のいろいろな経験が生きたのでは」と愛馬の優勝に目を細める。具体的な次走は未定だが、短距離重賞戦線に、また1頭の新たな個性派が登場した。