【ボート】山崎智 連覇へ華麗に舞う
「太閤賞・G1」(20日開幕、住之江)
地元大阪勢にとって最大の強敵となるのが山崎智也だろう。昨年の58周年はオール3連対で予選をトップ通過し、準優、優勝と堂々の逃げを決めてV。前年秋の高松宮記念に続いて住之江G1連続優勝を飾った。メッカでの快走はそれだけにとどまらなかった。獲得賞金ランク1位で住之江に乗り込んだSGグランプリでも、トライアル2ndを(1)(2)(5)着とまとめ優勝戦の1号艇をゲット。手にした絶好枠から最後も華麗に逃走を決め、12年以来2度目のグランプリ制覇を成し遂げた。
“ニュージェネレーション”と呼ばれる4000番台の若手の台頭も目立ってきた昨今のボートレース界にあって、40歳を過ぎてもなお、トップで輝き続ける。グランプリVを含め、昨年はSG3勝でMVPも獲得。まだまだ人気、実力は絶大だ。「毎節、準優に乗ることを目標にしている」と、大きなことは口にはしないが、注目を集める存在であることは間違いない。
昨年だけでも住之江ではSG、G1を1勝ずつ。通算ではSG3勝、G12勝の実績を残している。「データは意識していない。ただ、住之江との相性は悪くないと思う」と、本人は淡々と話すが、ボートレース界屈指の“住之江巧者”と言っても誰も異論を唱えることはないだろう。
連覇を狙って今年も太閤賞に見参する。「6位以内でグランプリに向かうのが目標」と見据える先は年末の大一番ではあるが、グランプリが開催される相性のいい水面でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。強力地元勢を相手に華麗に舞う、そんなシーンを楽しみにしているファンも多いだろう。今年もメッカで“トモヤスマイル”がはじけるのか。