武田師引退に「ホッとするやろなぁ」
今週末に定年を迎える武田博調教師(70)=栗東=が長い競馬人生を終えようとしている。「ホッとするやろなぁ。預かっている責任もあるし、従業員のけがもある。食わせてもらって、馬にはありがたい」としみじみと語る。
父はシンザンなど、多くの名馬を育てた武田文吾調教師。その長男として、自然と歩む道は決まっていた。「オヤジを超えようとか、背中が見えるとか思ったことがない。偉大だったし、尊敬している」と笑う。
騎手時代には初騎乗初勝利、ラスト騎乗も勝利した。そして、調教師生活も初出走初勝利でスタートさせた。ラストウイークは11頭がスタンバイ。「無事に終わることが大事。でも、最後のレースを勝ったらパーフェクトなんだ」。ポセイドンバローズで臨む28日小倉11Rが締めになる。