川崎競馬の入場者通常の倍の7214人
16年ぶり7人目のJRA女性ジョッキーとなった藤田菜七子騎手(18)=美浦・根本=が同期5人よりもひと足早く、3日の南関東競馬・川崎競馬場で“ひな祭りデビュー”を果たした。
この日の川崎競馬場は“菜七子”フィーバーとなった。開門前には330人のファンが行列をつくり、入場人員は7214人。同じ木曜開催の1月28日と比較して214・2%を記録した。売り上げ10億6654万4380円は同134・9%。マスコミの取材は実に63社、137人と異常なほどの盛り上がりを見せた。
朝一番の時点では、1Rコンバットダイヤの単勝が1・0倍となるシーンも。地方競馬の単複馬券には騎手名が記載されていることもあり、ヤフーオークションにはレース当日のうちに30件近い数の“記念馬券”が出品されている。
川崎競馬組合の参事兼企画振興課長を務める鈴木基義氏は「過去に例がないくらいの取材人数」と目を丸くし、「冬場は使用しない投票所を開き、マスコミの混乱を防ぐために警備も強化しました」と異例の対応で乗り切り、安どの表情を浮かべていた。