【毎日杯】オーディン父子制覇達成
「毎日杯・G3」(26日、阪神)
メンバー唯一の重賞勝ち馬が力の違いを見せつけた。後方3番手から運んだ1番人気のスマートオーディンが、大外から余力十分に突き抜けて完勝。上がり3F32秒7という究極の切れ味で、10年の勝ち馬である父ダノンシャンティとの父子制覇を果たした。
初コンビを組んだ戸崎圭は「強かったですね。パワーがあって調子も良さそうだったので、自信を持っていました。折り合いもつきましたし、最後は肩ムチを入れただけでスッと伸びてくれました」とうなずいた。
前走の共同通信杯(6着)から馬体を10キロ減らしての臨戦だったが、これは陣営の思惑通り。松田師は「勝った時と同じような馬体重になっているかどうかでしたが、うまくいきましたね。内にもたれることもなく、真っすぐ走れていました」と納得の表情。陣営の軌道修正が2度目の重賞タイトル獲得につながった。
視線の先にはダービー(5月29日・東京)がある。指揮官は「オーナーと相談してから」と明言を避けたが、ダノンシャンティは毎日杯をステップにNHKマイルCを勝ち、返す刀でダービー制覇を目指したものの骨折で夢を断たれた。息子も同じローテを選び、父の無念を晴らすのか。注目が集まる。