菜七子、JRA初Vお預け「甘くない」

 26日は中山で4鞍に騎乗した藤田菜七子だったが、5・4・15・9着に終わり、JRA初勝利はお預けとなった。

 ネイチャーポイントで挑んだ2Rは、スタート前に前扉が開き、1頭だけ飛び出すアクシデント。仕切り直しのレースでは中団から追い込むも5着に終わり、「もうひと頑張りできれば…」と唇をかんだ。キングクリチャンで挑んだ12Rでは後続を突き放す大逃げで場内を沸かせるシーンも。直線で脚が上がり9着の結果に、「そんなに甘くなかったです」と肩を落とした。

 表情が曇ったのは、24日の浦和で初勝利時のゼッケンが盗難された事件のコメントを求められた時だ。「そんなことをする人がいるとは思いませんでした…」。残念そうな表情で言葉を振り絞った。

 日曜は中山で5鞍。最もチャンスがありそうなのは、8Rのヴェアリアスサマー。5走前に現級を勝っており、前走は0秒3差の4着に粘り込んでいる。「(競馬にも)徐々に慣れてきました。日曜も頑張ります」。勝利への意欲は十分だ。

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