【競輪】ピース又吉極める!新CMキャラ

 お笑い、小説の次は競輪を極める-。「2016年度KEIRIN新CM発表会」(主催・JKA、全国競輪施行者協議会)が29日、都内で行われ、お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二(38)と又吉直樹(35)、元AKB48で女優の川栄李奈(21)を新CMキャラクターに起用すると発表された。注目を集めた又吉は、「キングオブコント2010」準優勝で綾部とのお笑いコンビでブレークし、昨年は小説「火花」で芥川賞を受賞。既に二刀流を極めた異才が次に挑むのは「奥深い」と語る競輪だ。

 「極端な人見知り」と相方の綾部に突っ込まれる又吉だが、人と人が絡み合う競輪には興味を抱いた。CMキャラクターとして競輪に触れると、「作家のみなさんが競輪を好きになったのが分かる気はします」と言い切った。

 冗舌な綾部は「若い人たちや女性にも競輪に興味を持っていただけるよう、努力していきます」と流ちょうな話芸で場を盛り上げようとするが、又吉は「一緒です」と言葉が少ない。それでも「同じ出身とかチーム的なものがあって、つながり、ドラマなどもあることが面白いですよね」と、競輪の魅力を早くも読み取っていた。

 競輪は同じレースを走る選手9人が、在住地や競輪学校の同期などを共通項にラインを組み、極限まで駆け引きをしながらゴールは個々の戦い。この魅力にとりこになった作家、芸人は多い。作家なら坂口安吾、色川武大(阿佐田哲也)、伊集院静、志茂田景樹、白川道、馳星周、佐藤正午など。芸人なら南方英二(チャンバラトリオ)、月亭八方、辻本茂雄といった吉本の先輩だけでなく、玉袋筋太郎、福田薫(U字工事)なども競輪愛好家として知られる。

 「芸人もそうでしょうね。競輪の魅力を知ればハマってしまうでしょう」と又吉は先達(せんだつ)に理解を示す。ただ、今まで競輪にハマった作家、芸人はいるが“作家兼芸人”はいない。又吉がその第1号になりそうだ。

 発表会の途中、綾部に「先生(又吉)の次回作は『競輪』でしたよね」とネタを振られたが、又吉は「あなたに(作品について)相談したことないわ」とトボけた。競輪の魅力を分かった今からなら、次回作に「競輪」の要素を取り込むかもしれない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス