菜七子ゼッケン盗難で51歳男逮捕

 JRAで16年ぶりに誕生した女性騎手・藤田菜七子(18)が24日に浦和競馬で初勝利を挙げた際、サイン入りゼッケンを何者かに持ち去られた事件で、埼玉県警浦和署は建造物侵入の容疑で横浜市戸塚区の職業不詳・前仲孝樹容疑者(51)を逮捕したことが29日までに分かった。

 同署によると、前仲容疑者は28日正午頃に出頭。「サインが欲しかったので(建物に)入った」と容疑を認めているという。出頭時には藤田がサインしたものと思われるゼッケンを持っていた。川崎競馬の厩務(きゅうむ)員用に配布されている半袖ポロシャツを着用、関係者を装って藤田にサインさせたとみられる。同容疑者は口取り写真に写り込むなど不審な行動を取っていた。

 藤田は「良かったです。安心しました」とコメント。師匠の根本康広調教師は「犯人が写った写真も出ていたから(逃亡は)無理だと思ったのでしょう。サインが欲しいなら関係者に紛れ込まないで本人にもらえばいいのにね」と話した。

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