芳賀天南さん菜七子先輩に続け!!
JRA競馬学校・騎手課程35期生の入学式が5日、千葉県白井市の同校で行われ、3年ぶりの女子生徒となる芳賀天南さん(15)ら8人が騎手への第一歩を踏み出した。
14・5倍の難関を突破した芳賀さんは3月にデビューした藤田菜七子以来、3年ぶりの女子生徒。学年的には入れ替わりだが、面識があり「意識する先輩です。すごく注目されているのに笑顔で頑張っているのはすごいと思う。3年後にレースで一緒に騎乗できたらうれしい」と目を輝かせた。
騎手を目指したきっかけは昨年3月。乗馬クラブの体験乗馬イベントだったという。馬の背に感激し、その後、福島競馬場に競馬を見に行った。
歓声うずまくターフの熱狂に、思いをはせたのは5年前の震災。「私の家も半壊近くになった。震災で心に傷を負った福島の人たちに、夢や希望を届けられる騎手になりたい」。競馬には復興に役立つ力があると信じて、この道を選んだ。「福島出身で、いっぱい勝っている方だから」と同郷の田辺を目標に挙げる15歳は19年3月のデビューを目指して訓練に励む。