【アンタレスS】アウォーディー3連勝
「アンタレスS・G3」(16日、阪神)
砂なら無敵だ。1番人気のアウォーディーが重賞3連勝。目標とするG1出走に望みをつないだ。
ゲートでつまずいたものの、リカバリーして中団へ。余裕の手応えで直線に向くと、しぶとく粘るG1・3着馬アスカノロマンをねじ伏せた。これでダートに転向して4戦4勝。武豊は「いいレースでした。相手も強かったけど、勝てたことが一番。ダートでは負けていないので、今後が楽しみ」と満足げだ。
前田幸治オーナーは破顔一笑。UAEダービーを制した半弟ラニが米国で調整中とあって、「ケンタッキーダービー(米G1・5月7日・チャーチルダウンズ)に勢いがついた」と喜んだ。松永幹師は中山競馬場でテレビ観戦。「賞金加算できたのが良かった」とホッとした様子を見せたが、自身は震災のあった熊本県出身。「実家や友人に連絡を取ったけど、ひどい状況だそうです。気持ちが落ち着かない」と故郷を心配した。
5連勝を狙う舞台について、トレーナーは「帝王賞(6月29日・大井)へ。賞金が足りなければ平安S(5月21日・京都)も考えたい」と明かした。ダート界の一等星に-。新天地で輝きを増した6歳馬が無敗街道を突き進む。