【兵庫大賞典】クリアー重賞V7
「兵庫大賞典」(5日、園田)
好スタートから主導権を握った3番人気のエーシンクリアーが、後続を寄せ付けず逃げ切り、重賞通算7勝目を挙げた。鞍上の田中学は、15年4月の東海クイーンカップ以来、同通算39勝目。9馬身差の2着には、1番人気のアクロマティック。3着は2番人気のバズーカが入った。
エーシンクリアーが、春の古馬頂上決戦を制し頂点に立った。絶好のスタートからすんなりペースを握った。鞍上の田中は「行ければ行きたいと思っていた。1頭になると遊ぶ面があるので、最後までしっかりと追った」と、ゴール板を駆け抜け左手を大きく天に突き上げるパフォーマンス。
2歳時からコンビを組む田中。近走の重賞戦線は、勝利に導けず善戦止まりの競馬が続いた。「賢い馬。力をつけているし、折り合い面に問題はない。集中力を持続されることだけを考えた。直線は手応え十分だった」。昨年7月から腰痛のため戦列を離脱。その間、病院を転々とした。ようやく、1月26日に戦列に復帰。療養期間中のことが頭によぎったか、表彰台では目を潤ませた。