「日本ダービー・Ｇ１」（２９日、東京）

　徐々にピッチを上げてきた。反撃を期すリオンディーズが１１日、主戦のＭ・デムーロを背に栗東ＣＷで３頭併せを敢行。５馬身ほど先行するハリケーンバローズ（３歳未勝利）とモンドシャルナ（５歳１０００万下）を追走し、しまい重点にシャープな伸び脚を披露した。

　道中の折り合いはピタリ。４角ではコーナーワークで内に潜り込み、馬なりの手応えでグンと加速。オーバーワークを避けて仕掛けることはなかったが、ゴール前できっちりと併入に持ち込んだ。

　５Ｆ６７秒０－３８秒１－１２秒０に、岸本助手は「先週は坂路でサラッと。けさはコースで追いました。状態面は高いレベルで安定していますし、まだ上がっている感じもあります」と順調さを強調した。

　２番人気の支持を受けた皐月賞は、走行妨害で５着に降着したが「広いコースの方がいいと思うし、調教に乗った感触では左回りの方が合っていると思う」と東京コースでの巻き返しを誓った。