【南関東競馬】的場文、最年長重賞V

 後続を引き離し圧勝したケイアイレオーネ(左)
2枚

 「大井記念・S2」(18日、大井)

 1番人気に支持されたケイアイレオーネが早めに先頭に立ち、そのまま押し切って圧勝。2着に5番人気のクラージュドール、3着には3番人気のユーロビートが入った。優勝した的場文男騎手は、自らの持つ重賞勝利最年長記録を59歳8カ月に更新し、同一重賞9勝目の偉業も併せて達成した。また、上位馬2頭が「第39回帝王賞・Jpn1」(6月29日・大井)の優先出走権を得た。

 “新デイリー盃男”の誕生だ。これまで大井記念8勝を誇る的場文に導かれ、ケイアイレオーネが4馬身差の圧勝。2年8カ月ぶりの重賞制覇で完全復活をアピールした。

 好位3番手から3コーナー過ぎで馬なりのまま上がって行くと、先行2頭をあっさりパスして直線へ。最後は独壇場だ。それでも鞍上は左ステッキで追いまくり、体を派手に上下させる的場ダンスも全開。ド派手なパフォーマンスで締めくくった。

 「遊ばせないように最後までしっかり追ったよ」と、自身の持つ国内重賞最年長V記録を更新したベテランは声を弾ませた。「JRAから来た時は完成されていなかったけど、ここにきて充実してきたね」と満足そうに振り返った。そして、自身は次開催にアンサンブルライフで挑む東京ダービー(6月8日・大井)が控える。「まだ勝っていないダービー。2着が9回。1回ぐらい勝ちたいな。頑張りますよ」とこれ以上ない弾みをつけた。

 08年の開業から重賞初Vとなった佐宗師も、「1番人気で勝ててうれしいです。まだ良くなりますよ」と満面の笑み。帝王賞へは「馬の状態を見ながら」と慎重だが、6歳にして再び輝き始めた愛馬の快進撃を約束した。

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