「目黒記念・Ｇ２」（２９日、東京）

　牡馬の意地を見せつけるようにクリプトグラムが、マリアライトを首差ねじ伏せた。３連勝で初重賞を手に入れる鮮やかな３本締めで春競馬を終えた。

　「一気に相手は強くなったが、調教から良くなっていた。マリアライトを見ながら直線までスムーズに来られた」と福永。「良かったね。ハンデに助けられた。マリアライトは重かったもんなあ」。今年はダービーに管理馬を出走させられなかった藤原英師も、最終レースを締めくくりにっこり。賞金を加算し今後のレース選択に余裕ができたのは大きい。

　宝塚記念（６月２６日・阪神）を使うのか、という記者の質問に「さすがに３つ長いところを走らせているからね。ちょっと様子を見て。ケアをして、それからやね」と指揮官。定量戦のＧ１が待つ秋に備えて少し早めの夏休みに入る。