【マーメイドS】ナムラアン上々の動き

 「マーメイドS・G3」(12日、京都)

 充実一途だ。重賞初挑戦となるナムラアンが8日、栗東坂路で上々の動きを披露。荒れた馬場を苦にすることもなく、好気配を漂わせた。前走は牡馬を相手に力強く逃げ切り勝ち。勢いに乗ってタイトル奪取といく。

 デビュー16戦目にして待望の重賞初挑戦。前走の都大路Sで本格化を告げたナムラアンが、栗東坂路で充実ぶりを伝えた。前半は、気持ちを抑えての登坂。ラスト1Fに軸足を置く、というメニュー通り、坂の頂上手前から好ラップを刻む。4F54秒2-38秒8-12秒6。馬場の荒れた時間帯ではあったが、柔軟に対応してしっかりと反応して見せた。

 「予定通りしまいを伸ばす感じでしたが、動きは良かったですね。最近は落ち着きが出て、パドックでもエキサイトしなくなりました。大人になってきたのだと思います」。最終調整を見届けた福島勝助手は、内面の成長をまず強調した。ハイラップを叩き出す調教での動きの良さが、実戦に直結しない。そんな悩みを抱えていたのは昨秋のこと。だが、精神面の成長とともに、心と体のバランスがとれてきたという。

 苦手にしていたスタートも、毎週ゲート入りを確認しながら上達を図り、前回の逃げ切りVにつながった。「どこからでも競馬ができるのは、やはり強みでしょう」。身に付けた自在性は大きな武器に。夏を迎えてすっかり熟成した4歳牝馬が、梅雨空を吹き飛ばし、タイトルをつかみにいく。

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