【ボート】三嶌 地元記念初制覇だ

 「京極賞・G1」(11日開幕、まるがめ)

 ベテランの域に入って、再び輝きを増してきた。三嶌が地元エースとして、周年記念で遠征勢を迎え撃つ。

 直前の徳山デイリー杯を優勝し、今年の優勝は3回だが、うち2回がまるがめ。1回目は2月のG1・四国地区選手権、2回目はゴールデンウイーク恒例の「安岐真人杯争奪 瀬戸の大魔神大賞」。さらに四国地区選Vによって、3月に平和島で行われたSG・ボートレースクラシックに出場。準優3着に終わったとはいえ見せ場たっぷりのレースで存在をアピールしてみせた。

 この勢いはどこから来たのか。三嶌は「やっていること自体は、ここ5、6年変わっていない」と自然体を貫いている。それでも「1枚だけのペラ制度にも慣れてきたし、対応もできるようになっている」とルール変更に順応してきたことが要因となっているようだ。ほかにも環境変化の恩恵も感じている。昨年11月から男子の最低体重制限が50キロから51キロに緩和。これについて「大きかったと思う」と明かす。「51キロならば僕でも気持ち次第でいけるかなという感覚。51キロの条件ならば、ほかの選手とイーブンでいける。そこはモチベーションになっている」と闘志の炎は再び大きくなった。

 昨年11月から今年4月末までの前期勝率は7・27。香川支部の男子レーサーではトップの成績をたたき出した。これは地元の選手仲間たちとの相乗効果も大きい。「重成君や森高君が頑張っているから僕も頑張ろうと思う」とまだまだ腕を磨きあう。もちろん同じ69期のライバルたちの戦いぶりからも大いに刺激。「香川では福田雅一、仲口博崇。ほかでも特に太田和美や田中信一郎はバリバリだからね。負けられんという気持ちになる」と腕まくりする。

 今回の周年記念に向けては「すでに上位のエンジンに乗っているアドバンテージはあるかな」と話す。2月の地区選では3号機、3月末からの開催とゴールデンウイーク開催の安岐真人杯では47号機で疾走。「早めの準備ができる」と本番レースを思い描いている。2節前の多摩川でFを切ってしまったことは痛いが、本来のS勘と攻撃力は抜群。まだ手にしていない地元の記念タイトル獲得へ向けて、熟知したまるがめ水面でスピード全開の走りを披露する。

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