【ボート】辻栄蔵が岡山勢を撃破し、児島4回目の優勝
「第34回天領杯」(18日、児島)
優勝戦は辻栄蔵(41)=広島・74期・A1=が、地元の岡山支部5人を相手にイン逃げを決め、児島で4回目、今年3回目の優勝を飾った。例年は地元岡山勢中心のお盆レースだが、今年は広島支部から西島義則、市川哲也、辻栄蔵のSG覇者3人が乗り込み大激戦。予選1位は川崎智幸、2位は茅原悠紀の岡山勢だったが、準優で両者が敗れる波乱。ただ一人準優で逃げ切った予選3位の辻が優勝戦の1号艇となり、岡山勢5人と相対する形となった。
近況上昇機を手に、3日目から5連勝、計6勝をマークした辻だが、優勝戦は4コースから差した竹上真司に終始追い掛け回されるヒヤヒヤのゴール。「1コーナーでしくじったし、道中もヒーヒーでした。ペラを失敗してS展示から行き足が全くない。走る前からヤバイヤバイと思い、早く仕掛けることだけ考えていた」と辛くも逃げ切りホッとした表情。「準優とは気象条件が変わったのでペラを調整したが、あらぬ方向にいってしまい、自分でピンチを招いてしまった」と辻流のトークで優勝戦を振り返った。
次なる舞台は23日に開幕する桐生のSG・ボートレースメモリアル。「メモリアルは地元広島の看板を背負って走る大会。一緒に岡山の看板も背負って行きます。来年3月に児島のボートレースクラシックに出場できるよう、メモリアルも頑張ります。岡山支部の選手と共に、僕のこともちょっとだけ応援して下さい」と流れるようなトークで締めくくり、アウェーの地・児島のファンから大喝采を浴びた。メモリアルは06年の桐生を含めて4優出の実績。今年4月にリニューアルした鳴門で優勝を飾り、24場制覇まで残すは桐生のみだ。3度目のSGVで全場制覇の偉業達成も夢ではない。