【新潟記念】横山典アデイインザライフでV 全10場重賞制覇達成

 「新潟記念・G3」(4日、新潟)

 関東の名手を背に、2番人気のアデイインザライフが重賞初タイトルを手にした。道中は後方に待機し、新潟の長い直線で16頭をごぼう抜き。横山典はこの勝利で、史上4人目となるJRA全10場重賞制覇を達成した。なお、サマー2000シリーズは、2着でポイントを加算したアルバートドックがチャンピオンに輝いた。

 この夏はやや存在感の薄かった男が最後の最後にスパークだ。4角手前の勝負どころ。横山典は1着のシーンを、完璧にイメージしていた。何の迷いもなく大外へ。遮るものが消えたアデイインザライフは、トップスピードを維持して16頭をごぼう抜き。初重賞Vのゴールに飛び込んだ。

 「いつも通り後ろから。最後にどれだけ伸びるかにかけた」。そう振り返った関東のベテランは「新潟は直線が長いからね。リズムを大事に、思った通りの競馬ができた。ヨタヨタする面はあるが、まだまだ良くなる」と4度目のコンビとなった相棒のさらなる進化を予告した。自身は6週間にわたって行われた夏の新潟でまさかの3勝のみ。「最後の最後に自分らしい競馬で勝てて良かった」と満面の笑みだ。

 これで安田富男、武豊、藤田伸二に次ぐ史上4人目のJRA全10場重賞制覇を達成。デビュー31年目での快挙、09年に小倉でリーチ(小倉大賞典サンライズマックス)をかけてから、7年をかけての達成に「やっと勝てた。うれしいです」と喜びをかみしめた。

 昨年2月に定年で引退した鈴木康元師からアデイインザライフを引き継いだ萩原師は「転厩して来て重い責任を感じていた。やっとです。これから先、どんどん結果を出していかないと」と道半ばを強調した。そのまま福島県のノーザンファーム天栄に放牧。次走は未定だが、2000メートル前後の路線を歩むことになりそうだ。遅咲きの大器が、名手を背に晩夏の越後で鮮やかに開花。秋競馬への期待を膨らませた。

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