【ボート】山口いざ地元G1初見参 野球もボートも広島じゃ!

 「宮島チャンピオンカップ・G1」(7日開幕、宮島)

 世界遺産、宮島の“神”の間近で行われるG1(7~12日)も今回で62回目。年末の大一番へ向けて勢いを加速させるためにも、大事な賞金争いとなる。カープで盛り上がる地元・広島からは総大将の西島義則を中心に辻栄蔵、前本泰和らに加え、地元G1初参戦となる山口裕太(32)=95期・A1=ら若手勢も気合十分だ。遠征組では、直前のSGメモリアルを制した菊地孝平(静岡)、昨年9月当地で行われたG1鳴門周年を制した毒島誠(群馬)などがおり、白熱した戦いになりそうだ。

 今節に懸ける思いは誰よりも強い。地元G1初登場となる山口が、静かに闘志を燃やしている。前期は安定した成績を残して勝率は6・32。3期ぶり通算3回目のA1昇格を果たした。「どちらか言うと秋口から冬場の方が成績がいいですね。春と夏は苦手で、特に暑い夏は成績が悪くなる…」。確かに過去の勝率を見ると夏場に落ちることが多い。「今年も6、7月は絶不調で…」と新期勝率は5・10(8月28日現在)と低迷している。

 ただ今回に関して言えば話は別。「8月のお盆シリーズで地元水面を走れたのは大きなプラスになります。Sが届きづらくなっているとか分かったし、調整は難しいけど兆しが少し見えましたから。気温はだいぶ下がってきたので、さらに楽しみは増しますね」と笑みがこぼれる。

 今回はSも仕掛けていくつもり。「地元のG1と言えば大舞台なので、我慢はしませんよ。幸いFを持っていないし、全部のレースでいいSをぶち込みたい。エンジンは33、42号機が良さそうに感じだったし、なんとしても引きたいですね。ボートの影響もかなりあるので、勝率のあるボートをゲットしたい」と気合が入る。

 事故が多く、大成するまで時間が掛かったが、SG常連組でも“あいつはうまい”と評価されている潜在能力を持つ山口。「地元・宮島では特に事故が多くて…。準優で転覆して欠場したり(それにより地区スター候補生を1カ月で除外)、Fもかなり切ったりして迷惑を掛けた。恩返しするには、今回で結果を残すしかない。“持ってる”人ばかりで厳しい戦いになると思うけど、すべての能力を発揮して結果を残したいです」と気合は十分。遅れてきた逸材が地元G1の晴れ舞台で、栄冠に向けて“神ってる”活躍を見せる。

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