【セントライト記念】ディーマジェスティ 菊花賞の前哨戦でも本気!
「セントライト記念・G2」(18日、中山)
皐月賞馬が必勝態勢だ。14日、美浦Wで最終リハを行ったディーマジェスティが、素晴らしい瞬発力を披露。万全の仕上がりをアピールした。最後の3歳クラシック1冠・菊花賞(10月23日・京都)へ向け、きっちりと前哨戦Vといく。
鋭く研いだ牙をチラリとのぞかせた。美浦Wで僚馬2頭を10馬身近く追走したディーマジェスティは、馬なりのまま直線で極上の加速を披露。中ショウナンマルシェには1馬身届かなかったが、外ギブアンドテイク(ともに5歳1000万下)には併入し、驚異的な猛追劇を見せてフィニッシュした。
全く無理をすることなく5F65秒6-36秒7-12秒8。2週連続でまたがった蛯名は満足げに口を開く。「1週前の時点でいい感じだったから。きょうは先週よりも余裕を持たせて、前に並べる程度で」。順調だからこそ、もはや負荷をかける必要はなし。「リフレッシュして元気。充電してきたかな」と無事に夏場を越し、丸みを帯びた皐月賞馬に熱い視線を送った。
「いい?と聞いたら“はい”と答えていたよ」。ジョッキーとの短い会話を振り返った二ノ宮師も、出来には自信を持つ。「爪の弱い血統で夏場は接着装蹄だったけど、今はもう問題ない。体重は変わらないけど、筋肉が付いて非常に落ち着いている」と申し分ない気配に目を細めた。
皐月賞を制し、ダービーは3着。主戦は鋭い視線で3冠最終戦を見据える。「3000メートルは心配ない馬。まずはいい形で本番へ行ければ」。堂々主役として、いざ淀の舞台へ向かう。