【マイルCS】勝ち馬向きの流れに加えて馬場状態も味方した

ゴール前で激しく競り合いマイルCSを制したミッキーアイル(右)=京都競馬場(撮影・山口登)
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「マイルCS・G1」(20日、京都)

 3番人気のミッキーアイルが逃走V。14年NHKマイルC以来、2度目のG1制覇を決めた。2着は2番人気のイスラボニータ、3着は7番人気のネオリアリズム。1番人気のサトノアラジンは5着に敗れた。

 7歳馬5頭に、8歳馬3頭が出走。世代の入れ替えが進まなかったマイル路線だが、終わってみれば5歳馬が上位を独占した。

 レースの通過ラップは3F34秒4-5F57秒5。過去10年のマイルCSと比べても3Fは4番目タイ、5Fは3番目タイで平均的なペース。勝ち時計1分33秒1は遅い部類だ。

 今年の春秋スプリントG12着馬ミッキーアイルにとっては序盤は楽な流れ。同じくハナを切ったスプリンターズSが3F33秒4-5F55秒8だから、3Fで1秒差、5Fで1秒7差。マイルだから当然だが、1200メートルよりもラップが徐々に落ちたことで道中はためを利かせられた。しかも、少し渋った良馬場。内から回復して外差しが決まらない馬場も味方した。

 直線で不利を受けた馬が多いなか、2着馬イスラボニータはスムーズな競馬。あと一歩及ばなかったもののよく迫った。3着ネオリアリズムは寄られてスピードを殺されたのが痛かった。それにしても今回は安田記念V馬と昨年の勝ち馬が不在。斜行による後味の悪さからも、ミッキーアイルが真のマイル王と呼べるのかは微妙だ。

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