【JC】ゴールドアクター順調そのもの 父子世界制覇へ機は熟した

 「ジャパンカップ・G1」(27日、東京)

 08年覇者スクリーンヒーローを父に持つゴールドアクターが、昨年の有馬記念以来となるG1制覇を目指す。秋初戦のオールカマーは斤量58キロを背負って完勝した。

 大舞台に向けて調子を上げている。25日は美浦Dをキャンターで周回。「坂路からウッドも考えたが、馬場が悪いのでダートにした。順調だよ」と中川師は笑顔を見せる。馬体重は木曜発表で前走時より10キロ増の506キロ。「輸送すれば減る馬。500キロぐらいで出られる」と心配していない。

 昨秋はアルゼンチン共和国杯を制したが、レース間隔が詰まることからジャパンCは自重。有馬記念へ向かった。今年は早くから、目標の一つとしてローテーションを組んだ。「この先に有馬記念があるから」と連覇の懸かるグランプリを意識しつつも「いい状態で出走できる」とうなずく。調整に抜かりはない。

 同じスクリーンヒーロー産駒のモーリスは国内外でG1・5勝をマーク。父は種付け頭数が少ない中から大物を輩出している。「春は結果が出なかったが、この秋は全てが予定通りに進んでいる」とトレーナーは前を向く。2度目のG1奪取へ機は熟した。

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