【有馬記念】ゴールドアクター上積み十分 13年ぶり5頭目の連覇へ

 「有馬記念・G1」(25日、中山)

 軽快な動きで状態の良さをアピールした。昨年の覇者ゴールドアクターは21日、美浦Wで僚馬ツインプラネット(6歳500万下)と併せ馬。6Fで1秒2差と大きく追走したものの、その差は徐々に詰まり、ラスト1Fで馬体を併せて最後は1馬身先着。6F81秒4-37秒9-12秒4の好時計をマークした。

 騎乗した吉田隼は「先週、強めの調教をしているので今週はサラッと。中川先生からは折り合いと反応を確かめてほしいと言われたが、いつも通りの動きだった」と内容に納得する。中川師も「前走は数字以上に体が立派だった。この中間は馬体減に努める調整。昨年の状態に近づきつつある」と前走からの上積みを強調した。

 前走のジャパンCは直線で伸び切れず4着に敗れた。「いろいろな要因があって結果を出せなかった」と師は振り返るが、今回は条件が好転。舞台となる中山は15年有馬記念、16年日経賞、オールカマーと重賞3勝を含む6戦4勝と相性抜群のコース。「器用なところがある馬なので中山は合っている。2500メートルも力の出せる距離」と歓迎する。

 鞍上は先週日曜、右胸鎖関節捻挫を発症して乗り代わるアクシデントに見舞われたが、大事はなかった様子。大一番に向けて「昨年と何も変わっていない。挑戦者のつもりで強い馬を負かしてやろうという気持ち。ここまで一つ一つ有馬記念に向けてやってきた。あとは結果を出せるよう一生懸命に乗るだけ」と意欲を口にする。03年シンボリクリスエス以来、13年ぶり5頭目の連覇達成に向けて準備は整った。

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