【競輪】村上義弘が涙のグランプリV2 最終バックからの番手まくりで決めた
「KEIRINグランプリ2016」(30日、立川)
賞金1億160万円(副賞込み)をかけた競輪の最高峰レースが11Rで行われ、村上義弘(42)=京都・73期・SS=が最終バックからの番手まくりで1着。12年以来、グランプリ2回目の優勝を飾った。平原康多(埼玉)マークから外を伸びた武田豊樹(茨城)が2着に入り、史上2人目のグランプリ連覇を狙っていた浅井康太(三重)は直線で中を伸びたが3着だった。新田祐大(福島)は残り2周半で誘導員をかわして先頭に出たため、7位でゴールしたものの、失格(誘導員早期追抜)となった。
レース直後のインタビューで村上は「今年は本当に苦しかった」と涙で声を詰まらせた。「ゴールしたときは武田さんがいい勢いで伸びてきたので(優勝できたか)分からなかった。その後、ビジョンで確認して1着と分かりました」と接戦を振り返り「夢の中にいるようです」とまだ優勝した実感が湧かないようだった。
2017年は12月27日まで白(1番車)のグランプリユニホームを身にまとうことについては「責任のあるユニホームですからね。また地獄のような日々が続くのかと思うと…」と気を引き締めて練習やレースに臨むことを誓った。