サトノダイヤモンドローテ決定 春は国内2戦 最大目標は凱旋門賞

 サトノ軍団&池江師が、今年こそ日本競馬の悲願をかなえてみせる。16年度JRA賞授賞式が30日、都内ホテルで盛大に行われた。最優秀3歳牡馬を獲得したサトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・池江)は最大目標に掲げる凱旋門賞・仏G1(10月1日・シャンティイ)をにらみ、春は国内2戦のローテに決まった。また、僚馬で今週のきさらぎ賞に出走するサトノアーサーも、春2冠の成績次第では渡仏する可能性が出てきた。

 サトノダイヤモンドの春のローテが正式に決定した。基本的に阪神大賞典(3月19日・阪神)、天皇賞・春(4月30日・京都)の2戦。宝塚記念は使わない公算が大きく、凱旋門賞を最大目標に置いた上でのレース選択だ。

 池江厩舎はオルフェーヴルを12、13年の凱旋門賞に挑戦させたが、ともに2着に終わった。ダイヤモンドで今度こそ、という思いは強い。昨年は日本の期待を一身に背負ったダービー馬マカヒキが14着に惨敗。アイルランドのA・オブライエン厩舎がファウンド、ハイランドリール、オーダーオブセントジョージの3頭出しで1~3着を独占した。欧州競馬の攻略には戦略、戦術の両方が不可欠と再認識させられた形だ。

 そこでダイヤモンドのパートナーとして、3歳のサトノアーサーを帯同させる可能性が出てきた。新馬-シクラメン賞と2戦2勝の同馬は今週、きさらぎ賞に出走する。生産者のノーザンファーム関係者は「生産馬の3歳では一番かもしれない」という素質馬である。

 トレーナーは「まだ2回しか走っていないから」と前置きしながら、「登録締め切りは日本ダービーの前。きさらぎ賞、皐月賞で好結果が出れば登録すると思う」と話す。もしアーサーが春2冠を制するようならカーゴ輸送の関係で、帯同候補に挙がっているサトノノブレスは行かず、2頭での挑戦になりそうだ。ダイヤモンドだけでなく、アーサーの走りからも目が離せなくなってきた。

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