「共同通信杯・Ｇ３」（１２日、東京）

　厩舎初の重賞制覇、そしてクラシック初挑戦へ。チャロネグロが試金石の一戦に臨む。「ここでいい競馬をしてくれれば、今後の楽しみは大きくなる」。開業７年目を迎えた大和田師は胸を弾ませる。

　１４年のセレクトセール当歳で税込み７１２８万円の高値で金子真人氏に落札された。セール後に社台ファームの吉田照哉代表からオーナーを紹介され、同馬を預かることになった。「うれしかった。どの馬もそうですけど、頑張らないと、と身が引き締まりました」。

　初戦こそ中団から流れ込んだだけの９着だったが、さすがの素質馬は２戦目で大きな変わり身をみせる。４角大外を回って豪快に差し切った走りに、田辺は「素質が高いし、今後が楽しみな馬です」と絶賛した。

　「前走後も反動はなく順調。本格化は秋以降だと思うけど、伸びしろは十分にありますよ」とトレーナー。秘める能力を信じて、クラシックの登竜門へ送り出す。