03年フェブラリーS覇者ゴールドアリュール死す 産駒2頭が父子制覇狙い19日出走
03年フェブラリーSなど現役時代にG1・4勝を挙げ、引退後は北海道安平町の社台スタリオンで種牡馬として活躍したゴールドアリュールが18日、心臓疾患により死んだ。18歳だった。
3歳時にはダービーで5着に入るなど芝路線でも奮闘したが、夏にダート路線へ本格参入してから一気に大ブレークした。ジャパンダートダービー、ダービーGP、東京大賞典を制して最優秀ダートホースを受賞。年が明けて4歳初戦のフェブラリーSでも貫禄のVを決めた。同年の帝王賞で11着に惨敗後、喘鳴症(通称ノド鳴り)が判明。志半ばでターフを去った。
引退後は社台スタリオンで種牡馬入り。G19勝をマークしたダートの王者エスポワールシチーや、10、11年東京大賞典を連覇したスマートファルコンなど、砂路線の歴史的な名馬を輩出。
あす19日の東京11R・フェブラリーSには人気を集めるコパノリッキーとゴールドドリームが父子制覇、そして父への弔いVを狙って出走する。
また同じく19日、東京9RヒヤシンスSでは、産駒で怪物候補と呼び声の高い3歳馬エピカリスが無傷4連勝を狙う。
社台SS事務局・三輪圭祐氏「ちょうど亡くなる直前に京都4Rで産駒のアスターゴールドが勝利したので、父の懸命に生きようとしている気力が後押ししてくれたんじゃないか、と話していました。あすの出走馬のことも後押ししてくれれば。今後は現役馬も含め、ゴールドアリュールの血をつないでいってほしいと思います」