【フェブラリーS】馬場から浮上する馬
「フェブラリーS・G1」(19日、東京)
今開催の東京は雨中決戦がなく、芝・ダートとも全レースが良馬場で行われてきた。今週末も雨はなし。非常に乾燥した状態が続いている。
ただダートは極端に時計がかかっているわけではない。土曜3R・3歳未勝利戦(ダート8F戦)は、1分38秒7で決着。今開催の同条件で1分38秒台に突入したレースはない。脚質も先行あり、追い込みありとバラエティに富んでいる。力勝負が期待できる一戦。ペースと能力の分析が重要だ。
今年はスプリント志向の強い逃げ馬が見当たらない。仮に主導権を握るのがコパノリッキーになれば、淡々と流れる可能性が高い。コパノがVを決めた14年が1分36秒0、15年が1分36秒3。両レースとも4角5番手以内の馬が連対を果たしている。今年は前有利とみたい。
思い切って人気薄のニシケンモノノフを推奨する。安定した先行力は今回のレースで大きな魅力。鞍上は戦略にたけた横山典弘騎手だ。この組み合わせならハナへ行くかもしれない。いずれにせよ、前々からの粘り込みを狙ってくるだろう。出来も高いレベルでキープ。波乱の使者に指名する。