G1・4勝のゴールドアリュール死す 種牡馬としてもG1馬輩出
03年のフェブラリーSなど現役時代にG1・4勝を挙げ、引退後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬としてけい養されていたゴールドアリュールが18日、心臓疾患により死んだ。18歳だった。
01年に栗東・池江泰郎厩舎からデビュー。サンデーサイレンス産駒の良血馬として、02年の3歳時にはダービーで5着に入るなど芝路線でも奮闘したが、夏にダート路線へ本格参入してから一気に大ブレーク。ジャパンダートダービー、ダービーGP、東京大賞典を制して最優秀ダートホースを受賞。年が明けて4歳初戦のフェブラリーSでも貫禄のVを決めた。同年の帝王賞で11着に惨敗後、喘鳴症(通称ノド鳴り)が判明。志半ばで現役を退くことになった。
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入り。G1・9勝をマークしたダートの王者エスポワールシチーや、10、11年東京大賞典を連覇したスマートファルコンなど、砂路線の歴史的な名馬を輩出した。
フェブラリーSには人気を集めるコパノリッキーとゴールドドリームが父子制覇、そして父への弔いVを狙って出走。また、東京9RヒヤシンスSでは、怪物候補と呼び声の高い3歳馬エピカリスが無傷4連勝を狙う。
社台SS事務局・三輪圭祐氏「ちょうど亡くなる直前に京都4Rで産駒のアスターゴールドが勝利したので、父の懸命に生きようとしている気力が後押ししてくれたんじゃないか、と話していました。日曜の出走馬のことも後押ししてくれれば。今後は現役馬も含め、ゴールドアリュールの血をつないでいってほしいと思います」